市民のためのがん治療の会
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男性にとっても外見ケアは大切

『治療中の男性の方へ、がん治療と就労の両立をめざして
「がん患者さんのための外見ケアBOOK男性用」』


資生堂ライフクオリティー ビューティーセンター
「がん医療の今」では昨年2月16日に『がん患者さんのための外見ケア』~治療による副作用、術後の変化に「化粧のちから」で応えます~と題して、女性の外見ケアについて資生堂ライフクオリティー ビューティーセンターのご寄稿を掲載いたしました。
http://www.com-info.org/medical.php?ima_20160216_shiseido

この度がん治療中の男性の方を対象としたいつもの表情を取り戻すためのアドバイスをまとめた小冊子「がん患者さんのための外見ケアBOOK男性用」を資生堂ライフクオリティービューティーセンターが発行しましたので、同センターのご協力で、男性編を掲載させていただきました。
(會田 昭一郎)


この小冊子は、がん治療と就労の両立を支援するために、2015年に発行した、がん治療中の方特有の美容上の肌悩みに対応したメーキャップ方法をまとめた小冊子『がん患者さんのための外見ケアBOOK』の続編にあたるものです。治療の副作用による外見変化は男性でも同様に発生することから、今回の男性用の小冊子を発行するものです。

当該冊子は医療機関を通じて配布するほか、ウェブサイトからも閲覧・ダウンロードいただけます。

紹介URL
■がん治療による外見上のお悩みをお持ちの方へ
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/salon/appearance.html

■簡単に描ける眉の描き方を動画で紹介
https://www.youtube.com/watch?v=OIlw3JtyzbA


1.男性患者さんも関心が高まる外見ケア

日本人の2人に1人が「がん」と診断される時代になりました。その一方で早期発見やがん治療の技術の進歩は目覚ましく、がんと向き合って生きる期間が長くなる傾向が顕著になっており、就労しながら通院しているがん患者数は、30万人以上にのぼるという推計もなされています。

がん患者さんの外見上の悩みは、外科手術後の傷あと以外にも、抗がん剤治療の副作用による肌のくすみ、眉毛やまつ毛の脱毛などが挙げられます。外見変化による「自分の顔と思えなくなる」、「生気がなく見え、まわりの人から病気とわかってしまう」といった悩みは、社会復帰をためらう原因のひとつにもなっています。

資生堂は、多くの患者さんに接する中で、化粧で外見を整えることが気持ちを前向きにし、社会復帰への後押しや就労を続けることにつながることを見出しました。それは男性にとっても同様です。男性の場合、「どこに相談に行けばいいのか」と悩んでいらっしゃる方も多いと聞いています。

今回の男性用小冊子では、いつもの表情を取り戻していただくための鍵となる眉に絞って紹介。化粧行為に馴染みが薄い男性にも自然に描いていただく方法を記載しています。

2.副作用による脱毛時の自然な眉の描き方

眉を描くのがはじめての男性でも安心です。眉のバランスを知ることと眉を描くポイントを押さえれば男性でも簡単に眉が描けます。

◆眉を描くのに必要なもの

眉を描くのに必要なアイテムをアイブロー(眉墨)といいます。
お近くの化粧品店やドラッグストア、一部のコンビニエンスストア、通信販売などでも購入することができます。
アイブローにはペンシルタイプとパウダータイプがあり、描きなれていない方はアイブローペンシルとアイブローパウダーを組みあわせて描くと自然に見せことができます。
色は髪やウィッグに合せて、グレーやダークブラウン系を選ぶのがおすすめです。


◆眉の位置を確認しましょう。眉頭(眉のはじまり)の位置がポイントです。

眉頭がわからない場合は眉のはじまりの位置を見つけます。
そろえた3本の指先を図1のAのアイホールに軽くあてます。
揃え方は図2を参考に、人さし指、中指、薬指の3本を揃えましょう。
図1のAの位置から上へ指先1本分あげたところBが、だいたいの眉頭の位置となります。
※左眉の場合は、左手をおいて右手を上にのせる。右眉の場合右手をおいて左手を上にすると人さし指のあたりが、眉頭の位置となります。


A:アイホール(眼球が入っているくぼみの部分)
  ※まっすぐ前を見た時に、黒目の真上に中指が当たるようにします。
B:指先1本分上にあげた位置

◆次に標準の眉のバランスを知りましょう。自然な眉を描く目安となります。


※標準の眉のバランスはおおよその目安であり個人差があります。

◆実際に描いてみましょう


①眉頭の位置を決め、眉の標準のバランスにあわせて、眉尻、眉山の3点にアイブローペンシルで印をつけます。


②2~3mmの縦線で3点をつないでいきます。縦線は上から下、下から上へ描いてもかまいません。
眉が描き慣れない男性は、縦に線を描くことで眉が丸くならず男性らしい眉が描けます。


③パウダータイプのアイブローで眉に太さをつけながら自然にぼかします。ブラシの広い幅を利用すると太さが出ます。


④最後にアイブローブラシまたは綿棒で軽くぼかすとさらに自然な眉に仕上がります。

紹介URL:
■簡単に描ける眉の描き方を動画で紹介
https://www.youtube.com/watch?v=OIlw3JtyzbA

◆眉だけでいきいきした印象に

日常生活もウィッグを着用したビジネスシーンも眉を描くだけで自分らしさを取り戻したアクティブなイメージになります。


3.男性も「化粧のちから」で心も明るく

化粧なんてと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと眉を描くだけでも違います。

外見ケアのアドバイスを受けた男性患者さんからはやってみたらよかったと声を頂いています。

これから治療を受ける方、治療中の方、治療後の方、ご家族の方、ご友人の方、関係者のみなさまに少しでもヒントになればと思います。

  • 眉の描き方が以外と簡単で、男性でも眉を描くことは必要。抵抗感がなくなった。(50代)
  • もうすぐ仕事に復帰するので、眉を描いてみたら、やっとスーツ姿の自分が想像できた。(30代)
  • なんとなく眉が描けているだけで、こんなに顔の印象が違うことに驚いた。(60代)
  • 仕事をしているので、人の目が気になっていた。脱毛前の自分の顔に近づいた。これで安心して顔を上げられる。(50代)

4.資生堂の化粧を通じたQOL向上のための取り組み

資生堂は、1990年代初めより医療機関と連携して、あざや白斑、傷あとなど肌に深い悩みをお持ちの方へのメーキャップアドバイスや、悩みのカバーに適した専用商品の開発に取り組んできました。

2006年6月には活動の拠点となる施設「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター(以下、SLQセンター/東京・銀座)」を開設して活動を本格化させ、2013年10月からは新たにがん治療中の方特有の肌悩みに対応する個室でのアドバイスも始めました。現在では、本活動の趣旨に賛同して専門の技術教育を受けた資生堂の化粧品専門店、デパート、医療機関など、全国約380ヵ所で活動を展開しています。

資生堂は、活動を本業である「化粧」を通じ、今後もQOL(Quality of Life:生活の質)向上をサポートする活動を続けていきます。

<関連リンク>
■がん患者さんのための外見ケアBOOK男性用
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/salon/img/carebook_men.pdf

■がん患者さんのための外見ケアBOOK
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/carebook/index_f.html#1

■がん治療による外見上のお悩みをお持ちの方へ
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/salon/appearance.html

■全国カウンセリング店一覧
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/shop/

■資生堂ライフクオリティービューティーセンター
http://www.shiseidogroup.jp/slqc/
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