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> これがセカンドオピニオンだ
当会の設立は、代表の會田が3期の舌がんの治療について様々な曲折を経て、当時の国立札幌病院(現・北海道がんセンター)の西尾正道先生にセカンドオピニオンを求め、局所制御に成功し、完治したことがきっかけとなった。
設立以来、日本で最も多くの患者を診たと言われる臨床一筋の西尾先生が当会の協力医としてセカンドオピニオンに取り組んできた。高度に専門分化している他科とは異なり、日本では珍しく放射線治療科の病床を持ち全身を横断的に診ている放射線治療医の協力のもと、既に1400件以上のセカンドオピニオン情報の提供を行っている。
しかも回答は早ければ即日、遅くとも一日二日で相談者に届くという驚異的なスピードに、相談者は異口同音に喜びと驚きを表す。
今やセカンドオピニオンは市民権を得たと言われるようになり、2016年10月1日現在でがん相談支援センターが設置されているがん診療連携拠点病院は427カ所に上る。その他の医療施設でも同様のサービスを提供している。量的にはかなり充足されてきたと言えるが、私はセカンドオピニオンの重要性は質的な問題に移ってきていると思う。
このたび、同じセカンドオピニオンを求めても、担当医師によってその結果には大きな違いが生じ、命は助かっても治療後のQOLが大きく低下してしまうケースが出てきている。そこで、実例を示して本当に「市民のための」セカンドオピニオンというのはどういうものかをお示ししたいと考え、患者と主治医の同意を得て、QOLの高いセカンドオピニオン事例を公開することにした。
治療の選択に迫られているような多くの患者や家族のみなさまのご参考に資すれば、望外の喜びである。
市民のためのがん治療の会代表 會田昭一郎
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