市民のためのがん治療の会はがん患者さん個人にとって、
  最適ながん治療を考えようという団体です。セカンドオピニオンを受け付けております。
   放射線治療などの切らずに治すがん治療の情報も含め、
  個人にとって最適ながん治療を考えようという気持ちの現れです。
市民のためのがん治療の会
企業の備えとして「がん」へのリスク対策を考える!
『「元気社長の危機管理〜がん対策で健康経営〜」 発行
―「がんによる経営リスクの軽減策」「がんと仕事の両立策」について普及啓発−』

東京商工会議所墨田支部
事業所の集団検診などは行われているものの、従来がん予防、がんの早期発見・早期治療などは個人レベルでの対応が中心であったが、このところ事業者サイドでも組織内部でのがんについての予防・検診等の諸施策に取組もうとする動きが盛んになってきているようだ。
特に小規模事業者にとっては一時的にせよ役職員等が現場を離れることは、大企業のようにカバーできる人材等の補てんが極めて困難である場合が多く、経営に致命的な影響を与えかねない。
このような中で「元気経営」を旗印に、マンガでの普及啓発を行っている東京商工会議所墨田支部の取組みについてご寄稿いただいた。
(會田 昭一郎)

東京商工会議所墨田支部(会長:阿部貴明・丸源飲料工業且ミ長)は、11月16日、墨田区内企業の経営者および従業員に対して「がん」の予防とその早期発見早期治療を行うことで、健康経営の普及啓発を行うことを目的としたマンガ冊子「元気社長の危機管理〜がん対策で健康経営〜」を発行しました。

<事業の目的>

ここ数年、墨田区のがん死亡率は23区の中で高い水準で推移する危機的状況が続いており地域の持続的発展における懸念材料となっていました。

とりわけ人的資源が限られている小規模事業者においては経営者や従業員が罹患したことによる影響は大企業に比べて格段に大きく、経営の舵取り役を失う危険性や他の社員の業務負荷が大幅に増加することで企業の持続的発展が阻害される要因にもなる等、「がん」は生命だけでなく、企業経営にも大きな危険を及ぼす病であるとの認識から、この課題については商工会議所も地域の産業界として何らかの取り組みを行っていく必要性を感じていました。

そこで、それらのリスクがどの企業にも起こりうる共通のリスクであるという点を経営者の方に認識してもらったうえで、そうならないための予防策や、早期発見・早期治療につなげるためのがん検診受診について普及啓発を行うことを目的に今回の冊子を作成することとしました。

なお作成にあたっては順天堂大学医学部総合診療科 福田 洋 准教授に監修をいただくとともに、墨田区福祉保健部保健計画課やNPO法人がんと暮らしを考える会にもご協力をいただきました。

<作 成 物>

■冊 子 名 「すみだ元気社長の危機管理〜がん対策で健康経営〜」
■発  行 東京商工会議所墨田支部
■発 行 日 平成28年11月16日
■配 布 先 墨田区内事業者
■仕  様 A5版 全28ページ(発行部数:1万5千部)
■監  修 順天堂大学医学部総合診療科 福田 洋 准教授
■協  力 NPO法人がんと暮らしを考える会・墨田区福祉保健部保健計画課

この冊子の特徴は「マンガ」と「読み物」の二部構成で、経営者や従業員が「がん」に罹患した際の企業経営に与えるリスクとそれを未然に防ぐ方法について解説している点です。また、早期発見早期治療により事業や就労に及ぼすリスクも軽減できるため、墨田区が行っている「がん検診」や「万が一、がんに罹患した際に利用できる諸制度やサービス」についても掲載しており、企業が“がん”に対してどのような備えをとっておくべきかについても解説しています。

<事業の効果>

今後は商工会議所の会員企業をはじめ墨田区役所や区内にある各種団体の協力も得て、広く区内事業者に対して本冊子を配布していくことで墨田区内におけるがん死亡率が改善されることを期待しています。

「元気社長の危機管理 〜がん対策で健康経営R〜」表紙
「元気社長の危機管理 〜がん対策で健康経営®〜」表紙

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